メルカリ株は売りか買いか。中長期的に予想してみる。

2018年6月、東京証券取引所マザーズにて、当時、最も大型な株式上場案件として注目されていたメルカリ。

C向けのサービスフリマアプリ「メルカリ」は多くの方が実際に利用しており、そのサービス自体は説明するまでもなく、多くの方がご存知であるかと思います。

たくさんの方が使っており、うまくいっていると思われている方も多いかと思いますが、経営状況はあまりよくないとよく耳にしていました。

今回は株式投資の観点から、経営分析を行い、メルカリ株を買うべきか、買うべきではないか、考えてみたいと思います。

メルカリのビジネスを整理してみる

メルカリは、フリマアプリ以外にも、過去様々なウェブサービスを運営していたようです。

スキルシェアサービス「teacha」、クラシファイドアプリ「メルカリ アッテ」、シェアサイクルサービス「メルチャリ」などのサービスを運営していましたが、それらのほとんどは利益が出ず、サービスを廃止しているか、テストマーケティングを実施しているという状況です。

対外的には、国内フリマアプリ・米国フリマアプリの「メルカリ」、キャッシュレスアプリ「メルペイ」を3本柱として、事業運営していくと公言しています。

メルカリJP単体の成績は?

FY2020.6の第一四半期の経営状況をみると、日本のフリマアプリ、メルカリ事業自体で一応、利益は出ているようです。

売上高 120億円、利益が7億円ということです。調整後営業利益率はメルペイへのサービス利用料を引いた後の利益率を出していますが、調整前の営業損益の方が実態に即しているかと思いますので、

過去の利益率も考慮すると、今後もおおよそ、5%〜15%の営業利益率に落ち着くと予想されます。

メルペイとメルカリUSの成績は?

メルカリとメルカリUSそれぞれの事業成績は決算資料に直接記載はされていません。

事業としては、まだまだ利益の出せるフェーズではなく、当然、赤字であることが予想されます。

連結BSとメルカリJPの経営成績から、おおよそのメルペイとメルカリUSの経営成績を見積もってみましょう。

第一四半期(1Q、7-9月)のみで、おおよそ70億円の赤字であることがわかります。メルカリJPの利益が7億円なので、メルペイとメルカリUSの事業でおおよそ77億円の赤字であることがわかります。

現在、純資産が500億円程度あるので、今の赤字ペース(第一四半期で70億円の赤字)が続くとすると、1年間で280億円の赤字で2年間で純資産が尽きる計算になります。

とにかく今が投資フェーズだということで、一気に資金を使って、拡大していると考えられるので、このペースの投資が続くとは考えにくいですが、この額の投資を回収するには、10年以上はかかるでしょう。

メルカリJPとメルカリUSの比較

メルカリJPのGMV(総流通額)は前述の通り、直近の四半期で1268億円でした。メルカリUSのGMVは以下の通り、直近の四半期は1ドル110円だとすると120億円程度です。

つまり、日本の市場の10分の1程度になります。

YoYが52%ということで、このペースの成長を維持できたとして、現在の日本と同様の市場規模になるためには5年程度かかることになります。

メルカリは買いか?

分析前は株価がかなり下がっていることもあって、購入検討のいいタイミングかと思いましたが、私なら、絶対に手を出しません。

以下が私が手を出すべきではないと考えた理由です。

・フリマアプリ市場自体は成長しており、今後も売り上げ規模の拡大は1.5倍ペースで進むと考えられる。魅力的な市場ではある。

・しかし、現在は多額の資金を投下して、成長率を維持しているため、実際に投資を減らした段階で、今の薄利のビジネスモデルで投資した資金以上の利益が残すのは難しいのではないか。

・それほど潤沢な資金もなく、今のペースで資金と投下を続けると3年たらずで純資産が尽きると考えられる。

・資金調達方法が複雑でありわかりにくい、また今後さらなる資金調達が必要になると考えられ、一株あたりの価値がさらに下がると考えられる。

・社内取締役の報酬が高すぎる。(一人当たり年間2.5億の報酬で、取締役5人のトータルコスト12.5億円)。しっかりと利益が取れる段階で報酬を取らないと事業の成功に確信を持っていないように見える。

・過去の経営成績をみると、安定しておらず、今後利益を出せる客観的なロジックもない。投資対象としては、ハイリスク低リターン。

最後に

株式投資初心者は経営状況を確認せずに、なんとなく会社やサービスが好きだから、よく知っているからという理由で、株式を購入してしまう方が多いです。

そのため、このような有名株は経営成績の割に割高な株も多いです。

株を購入前に最低限、有価証券報告書や決算書は確認する癖をつけましょう。

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